「ストレス発散をどうしたらいいかわからない」という方に、割と一般的な「声に出す」という方法をオススメしていました。
その中で、自分がしょっちゅうやっていて手軽すぎて見落としていたストレス解消法「イヤイヤごっこ」を思い出したので、一般的な「声に出す」方法と併せてご紹介しますね!
方法が違うだけで、狙っている効果や目的は一緒なのですよ。
ストレス解消法その1「思っていることを声に出す」
一人カラオケ・一人ドライブ・海・山…
場所はどこでもよいのですが、文句を言いたい相手がいない場所を選びましょう。
そしたら思っていることを自由に口にしてください。
ホントくだらないことでも構いませんし、脈絡なくてOKです。
ただそれだけです。
狙いや効果は、後ほどご紹介しますね。
ストレス解消法その2「イヤイヤごっこ」
こちらは自宅でいつでもできますが、声の大きさにはご注意くださいね。
布団に突っ伏すか仰向けになって、「自分はイヤイヤ期の子どもなんだ」と思ってください。
イヤイヤ期の子どもになりきり、思うがままにジタバタしながら、好き勝手喚いてください。
これだけです。
ポイント
どちらの方法でも「意図的に馬鹿になる」のが非常に重要です。
また、馬鹿になっていますので、この時の発言内容は深く考えないことです。
むしろ深く考えずに思いつくまま言葉にしてください。
意味がない言葉の羅列になっても問題ありません。
罵倒語もできるだけ頭の悪い言葉がいいです。
「ばか」「あほ」「きらい」「いや」「うんこ」
イヤイヤ期の子どものボキャブラリーで勝負するほうが気持ちも楽ですし、聞こえてしまった人も思わず笑ってしまうんです。
とにかく「考えない」「そのまま口にする」のが重要です。
段々何も思いつかなくなりますので、あとはそのまま突っ伏してえぐえぐするなり、天井ぼーっと眺めるなりしてください。
そのうち自然に「何やってるんだろう」「スッキリした」「これしよう」「寝よう」みたいな気持ちが出てきますので、その感情に従って行動してください。
「考えないで、思ったことを口にする」のがわからない
例えば私の場合ですが…
「もうお仕事ヤダー!」
「会社行きたくないー!」
「上司きらいー!」
「なにもかも面倒くさいよー!」
「ご飯も面倒くさいー!」
「お母さんうざいよ!」
「なんで私が振り回されなきゃならんの!ばかー!」
「なんで私ばっかりつらいの!」
「みんなずるい!うらやましい!きらい!!」
「あっみんなはうそ!!」
「でもしんどいよー!」
みたいな感じですね。
一つ一つが短いのわかりますか?
言葉が長くなるのは考えているからなのです。
思いついたまま、脈絡なくていいので、片っ端から口にしてください。
どう効果的なのか
インナーチャイルドを癒すことに繋がる
ACの人たちは、親から大人になること(親の感情を察して慮ること)を要求されてきています。
だいたいイヤイヤ期・反抗期は抑圧されています。
これをすることで、かつて許されなかったインナーチャイルドを癒やすことができます。
あとついでに、イヤイヤ期の子どもを優しい目で見守れるようになりますw
ネガティブなループから抜けやすい
ACは嫌だったこと、不快だったことを我慢するために、合理化・正当化など理論武装をするクセがあります。
結果、自分の気持ちがわからなくなりやすく、一つの悩み事を複雑に絡み合わせて解決困難にしがちです。
特に脳内で考えるだけですと、思考がどんどん枝葉を伸ばしていってしまいます。
言葉にするというのは物理的に「口を動かす」必要がありますので、脳内で考えるだけと比べてそもそも言葉にできる量に限界があります。
さらに脳のメモリのいくらかを「口を動かす」というタスクに割くため、思考に割けるメモリ量も減ります。
これにより、ネガティブ思考のドツボにハマる可能性がぐっと低くなります。
深く考えず語彙力を落とすことは、不満を思いつくままにどんどん吐き出せる効果もあります。
自分でも思っていなかった本音が出てきやすくなります。
思考に割けるメモリ量減少に対するストレスも感じにくくなります。
自己肯定に繋がる
「言葉にする」というのは、自分の考えを固定化することでもあります。
そのため「ネガティブな言葉は口にしないほうが良い」という考え方もあるのですが…
ACの場合は自己肯定力が平均以下なので、口にしようがしまいがネガティブなんですね。
どっちみちネガティブなんでしたら嫌なことを嫌だと言葉にしたほうがいいです。
「ああ自分はこれが嫌だったのか」という自己肯定になります。
また、嫌なことを嫌だと言えない事自体がACの悪化に繋がりますので、嫌だと言う訓練にもなります。
誰かがいるのはマズイのか
同じように愚痴りたいひとがいるなら、一緒にやればいいと思います。
ただ「イヤイヤごっこ」で飛び出す言葉は思いつきであって、本気で誰かに対してそうして欲しいと願っていないことも出ることがある、というのが理解できる人かは重要です。
例えば友達は何も悪くないのがわかっていて、本当は自分が悪いのがわかっているときの愚痴とか。
モヤモヤした気持ちを出したい、素直に謝るきもちになりたいために「イヤイヤごっこ」をするわけですので、この時の「○○ちゃんのばかー!」っていうただの八つ当たりを真剣に受け止められても困るわけですね。
こういう誤解を避けるためにも、意図的にバカになる・語彙力を下げるというのは効果があります。
子どもとやるのはマズイのか
子どもの発達段階によります。
子どもが親の言葉をそのまま吸収してしまうなら、子どもと一緒は避けたほうが良いでしょう。
保育園や幼稚園など「合わない友達もいる」ようなことがわかってくる年齢なら、一緒に「イヤイヤごっこ」をするのはアリだと思います。
その場合は、きちんとルールを決めてやることが重要です。
- あくまで「ごっこ遊び」なので、何を言っても自由だし、何を言われても「赤ちゃんだからしょうがない」と思うこと
- 赤ちゃんになりきるので、大人(おにいちゃん、おねえちゃん)の難しい言葉はなるべく使わない
- その代わりに、うんことかあほとかばかとか、普段使わない幼児語は使っていい
- タイマーをセットするなど、時間と終わりをはっきり決める(あくまでも遊びというスタンス)
- 赤ちゃんみたいで恥ずかしいので、家でしかやらないこと
あたりですかね。
「そういうルールだから何を言っても許される」という条件付けをしておくのが大事です。
当然、お友達といるときだとか、ルール外でやったときは普段通り叱るなり放置するなりでOKです。
お互いに「私に対してそんなこと思ってたの!?」と怒らないことも大事です。
「お互いいろいろあるのねえ」ってドラマで井戸端会議するオバチャンのように、他人事として流しましょう。
時間が来たらぱたっとやめて「はいおしまい!じゃあご飯作ろう!」みたいにいつもに戻る方が、よりゲームとわかりやすくて良いでしょう。
うちはまだ言葉がわかるような段階ではないので、普段夫婦で「お仕事ヤダヤダ」「お出かけヤダヤダ」とかやってますw
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