今は前向きな私の、もっとも底辺だった頃の話

ACと私の話

今の私は、苦しんでいる人に優しい言葉もかけられる程度の人間性を持ち合わせていますが…
最底辺だった頃は、今の私の姿からは想像もできない人間でした。

「私の人生で最底辺」どころか普通に社会的にみても底辺層の生活でしたよ。

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最底辺だった時期の状態

18歳から20代前半まで。
家庭の事情で急に梯子を外され、高校卒業後の春、私は無職でした。
なんとか仕事を見つけるも、親からの人格否定・親に対する不信感に加え、相性の悪い先輩からのパワハラを受け、数ヶ月で退職。
進学失敗と短期間での退職で、自分自身でも「自分は口ばかりで何も出来ない、どうしようもない人間だ」と思うようになりました。

次に入った職場はアルバイト。
数年働きましたが給料は1円たりとも上がりませんでした。
当時私がいたのは地方都市です。
最低賃金は700円未満ボーナスなしなので、週5でフルタイムで働いても月収14万未満、年収160万ちょっとです。
日給月給なので、年末年始や2月、5月など出勤日数が少ない月は収入が12万ぐらいまで減ります。
有給休暇は年間5日までなので、一度体調を崩せばすぐなくなりますし、体調悪い月は10万を切ることもありました。
そして、副業禁止という社内規定をバカ正直に守っていました。

車がなければ生活が出来ない地域です。
徒歩だと買い物は片道1時間以上かかりますし、スーパーなんて19時に閉まる時代でした。
コンビニは存在していませんでしたし、定価で買い物していたら生活できません。

賃貸といえば「新婚世帯が戸建てを買うまでの仮住まい」という感覚なので、ワンルームマンションなんてありません。
2DK風呂トイレ別、共益費込駐車場代込で4万の家賃でした。
アルバイトなので交通費は一日200円、住居手当も出ません。
電車は一時間に1本ですし、交通費200円では片道分にも満たないため車通勤しかなく、職場での駐車場台を毎月3000円徴収されていました。
光熱水費は頑張って節約して1万以内でしたが、携帯とネット台で6000円。
親がかけて自腹で払うことになった生命保険が9000円。
自動車税、車検費用と修繕費用の積立、ガソリン代などの車の維持費。
友達の親が、遊びに行った際にいろいろ持たせてくれるのでなんとか生活できていましたが、とても貯蓄できるような生活ではありませんでした。
服は肌着を除き、だいたい誰かからいただいたお古でした。
髪…どうしてたか覚えていません。
化粧品を買うお金がなかったので、常にすっぴんでした。
10万切る月があるため、14万ある月でも交遊費に使えるお金はわずかです。

誰にも助けを求められなかった理由

親に大学費用を負担してもらい、アルバイトで数万稼いだら半分実家に入れ、残りはお小遣い。
そんな生活の友人たちに、自分の実情を相談することなんてできませんでした。

だって家に帰ると両親がいて、温かいご飯があるか、自分で好きな食材を買って好きに料理することができて、水道代なんて気にすることなくお風呂に入ってるんですよ?
月10万も稼いでいない人に、14万でもやっていけないって相談して共感してもらえると思いますか?
「嫌な話を聞いてしまった」という顔をされることはあっても、誰も私を助けることなんて出来ないんですよ…

今だからこそ、月14万とか扶養の範囲で働きたい人の給料じゃん!とか思えますけどもw
それに、友達と遊ぶ時に「お金がない」ってカフェに入るの断ったり、手ぶらで毎回お邪魔するわけにもいかないし…
だから、学生時代の友人は、本当に親しい人数人と数ヶ月に一度会うぐらいに付き合いを減らしました。

なぜ実家を頼らなかったか?

色々あって、私が転職した直後に実家が家を手放して、母が故郷へ帰ってしまったのです。
実家が物理的に存在しなかったんですよ。
そして、色々が原因で母はうつを発症してほぼ寝たきり状態で、生活保護を受給していたのです。
一応働いている状態で、出身地ではない都道府県に引っ越してまで、人格否定+うつの母親の面倒を見たいと思いますか?
「私は出身地から離れない、唯一残った人間関係だけは手放したくない」
その思いだけで生活していました。

っていうか、わずか数年で夢も目標もなくなり、実家もなくなったので、失うことへの恐怖しかなかったんですよ。

その頃の私の心理状態

かなりネガティブさが酷いので、念のため折りたたんでおきます。

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今の私から見て思うこと

もう…なんというか、底辺層の思想の再生産って感じですね…
笑えない…

本当にこの頃の自分は人生諦めきっていて、自分で抜け出す力もないし、考えることも嫌になっていましたね。
ただ、これは生まれつきこういう考え方だったわけではなく、思春期だからこうなったわけでもありません。

この記事はカテゴリ「AC」ということで、ACで苦しんでいた人間の状況と心中だけをまとめました。
当時は、親から何を言われて傷ついていたのかも自覚できていなかったのです。

ACカテゴリでは、ACだった自分の心中の変化を中心に。
毒親カテゴリでは、親の言動のおかしさを中心にまとめていきます。

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