毒親持ちの私が結婚までに配慮したこと　毒親は何を言い出すかわからない

挙式の会場ですが、花嫁行列が出来て神社で神前式が出来る場所はいくらでもあります。

大阪なら住吉大社が有名ですし、京都も兵庫も奈良も、というか関西でなくても神社は日本全国至る所にありますし、大抵のところは挙式が出来ます。

特に希望がない夫婦はどこの神社にするかも迷う有様でした。
神社は好きですが、特にどの神様にご挨拶をしたい・祝福されたいとかはなかったのです。

毒母の提案してくれた式場で決めた

それで悩んでいたときにぽろりと毒母に

って尋ねたんですよね。

実家近くにも有名な神社があるんですが、そこだと花嫁行列は境内のみになるのです。
「見ず知らずの人に祝われたい」というのが花嫁行列をしたい一番の理由だったので、そこそこ観光客の多いところでないと目的が達成されなかったのです。

で、珍しく母が、私の好みに合う式場を挙げてくれたんですよ。

ロケーション良し。
食事も良し。
電車でも車でも比較的アクセスも良し。
大きさが手頃。
一日に昼の部と夜の部しかない、1組または2組限定の一棟貸し切り型。

チャペルを敷地内に持っていて貸し切り型なので、ドレスさえ持ち込めばお色直しにかかる費用の負担だけで、チャペルを当日追加料金なしで使用して撮影も可能だったのです。

このやりとりをしておいて、まさか母と式場のことで揉めることになるとか想像します？

母の見栄は母の理論でしか満たせない

結婚式に関する雑談をしていたときでした。

実は帝国ホテルは、式場決定前から母に言われていたし、私自身、絶対母がこだわってくるポイントだと思っていました。

その理由は「わたしの従兄弟連中が挙式した中で、一番ランクが高い式場だから」です。

毒母は、自分の兄弟に対して見栄をはるのです。

一番お金がかかってる従兄弟は、早くに実家の事業を継いでおり、おじ・おば夫婦が里親活動など地域に貢献する活動を積極的にやっていたため、挙式には市議会議員さんが参列する有様でした。
が、さすがの毒母も、我が子がそのクラスの挙式をするのは無理だとわかっていたみたいです。

あれをやれと言われたら笑い飛ばすつもりでしたし、ホテル挙式は従兄弟を引き合いに出すから絶対にしないと決めていました。

私は従兄弟のことも好きなので、母が私を使っておばや従兄弟にマウンティングかますのが嫌だったのです。

神社を選んだ理由は私が純粋に神社・白無垢・花嫁行列に憧れていたのもあるのですが、従兄弟が誰も神社での神前式では挙式をしていないので、毒母が比較してマウンティングできないということがメチャクチャ都合良かったのです。

全額親が出すならそりゃ親の言うこと聞くけど、基本新郎新婦もちで料理の差額しか払わないのに会場からドレスから引き出物から全部口出しされるって、何の罰ゲームですかｗｗｗ

「契約金○十万も出す！なんなら挙式費用全額出す！」って言わないところが、やっぱ搾取親だなーと思いました。

母にとっては　母＞娘　なのである

うちの母は、身長が180cm近くあります。胸のサイズはAAです。服はL～LLサイズです。
私の身長は160cm未満です。胸のサイズはDです。服はMサイズです。

それだけサイズがかけ離れているのに、母が結婚したときのピンクのカラードレスをお色直しで着たら安く付くよ、あんた裁縫得意なんだから縫い直せば良いじゃない、と言われました。

20年以上前の、しまいっぱなしでお手入れしていない少し黄ばんでいる、サイズの合わないカラードレスを、なんでお色直し費用を私が負担して着ないといけないのか。
準備物多いから慌ただしい中、好みでもないものを解いて縫い直すという時間と手間をかけにゃならんのだ。
何の罰ゲームですか。
縫いなおしって、型紙作って布からパターン引いて作るよりも、時間も手間もかかるんですよ。そしてちゃんとしたドレスは、表にも肌に触れる側にも縫い目が出てこないように仕立てられていますし、裏地があるので裏地のないものより倍以上の時間と手間がかかります。洋裁はミシンを使って縫っているため布の繊維を断ってしまっていることも多いですし。さらに体型が出る衣装は体に沿った複雑なパターンですので、脇と背中をちょっと縫い縮めたらおしまい！なんて簡単な物じゃないのです。自作したわけでもないドレスを「縫い直せば良い」なんて言い放つ人間は、実際には自分がやったこともない無知な人間なのです。やったことがあって平気でソレを人に言えてしまう人間も、想像力が乏しいおばかさんです。

ましてやピンクは好きな色でもなければ、似合う色でもありません。

私の好きな色のうち似合うのは橙・緑・緑青だし、似合う似合わない置いておいて着たい色なら赤とか黒です。

振り袖も興味ないのに母の好みでブリッブリの総絞りのピンク着せられて、わたしは友禅の赤とか緑をレンタルくらいで良かったのに無視されて。
そんでも振り袖は全額出してくれたから、母の好みの物を着ましたけどね。

断るからには出させないのも大事

「お金がないから、親が出してくれるのラッキー！」
と思うのも良いでしょうが、親から距離を取りたいのであれば、そこは世間を味方につけるためにきちんとした方が良いです。

親にもホストではなくゲストとしてゆっくり過ごして欲しかった。
すべて自分たちで用意して、親には1円も負担してもらっていない。
となると、「それは少し親御さんは寂しかったかもね、娘さんと一緒に考えたりしたかったでしょうに」と言われることはあっても「親不孝」とまではいかないのです。

世間とかどうでもいい、社会的なつながりはいらない。
という夫婦であれば、別に貰うだけ貰って口を挟ませないのもいいと思いますが、私は地域とも親戚とも繋がっていたいので、仲のいい人が誇れる人間性でありたいのです。

だってこの先、子どもが生まれたり自分が倒れた際に、誰に優しくして貰うんですか？
毒親は頼れませんから、自分がより多くの人から信用・信頼を得られるように生きていかないと、長い目で見たら自分が損をすることになるのです。