最近家庭の話をまともな人にした時に
「どうしてそんなにえげつないのに絶縁しないのか?」
と聞かれましたので、その理由を書いておきます。
親戚ごと縁を切る必要がある
私の母は、自分にとっての家族と親戚にものすごく執着しています。
嫁に出て名字が変わっているにもかかわらず、自分の生家の墓を自分が管理しようとあれこれしています。
墓守の家庭があるのに、乗っ取りかねない勢いで関わります。
私は墓とかどうでもいいので、これに関してはまあ割と薄い理由。
私が親戚大好きなので、母が余計なことをやらかさないよう視界に置いておきたいわけです。
兄弟への被害をお互いに薄めあっている
人格障害の疑いがあり、他人を利用するために「方便」と称して誇大に話をしたり嘘をつくことがあります。
そのときに、兄弟や親戚と裏でやりとりをすることで、どこまでが事実でどこからが母の妄想なのかを判断できるようになります。
私たちが大人になって根回しの仕方を知ったことで、兄弟間でも親族間でもかなり被害が減るようになりました。
それなりに育てて貰った感謝もあるので、まだ絶縁するのはかわいそうだなーとも思うのです。
見えないことが一番怖い
母は生活保護を受給している時期に少しずつお金を貯めて探偵を雇い、蒸発した義父を探しました。
今もどこで、なんという名前で生活をしているのか把握しています。
これが私にとって、最大の恐怖なのです。
縁を切ると、私は母の状況を把握できない。
だが母は私の状況を把握している。
いつ何をされるかわからない。
行動力がある支配型毒親なので、怖いのです…。
もし何かトチ狂って、我が子を誘拐されたらとか思うと怖い。
こちらから見える。
兄弟から情報を得ていることを隠して「最近どうなの?」と探りを入れることができる。
付き合いがあるからこそあちらが焦ったり必死になったりしない。
これが私の選んだ「一番妥協できる選択肢」なのです。
裁判を起こさない理由
私は8桁のお金を搾取されています。
私の名義で親のローンを組んでいます。
これらは20代前半の自分がまだACだと思っていない、家族を何とか助けたいとあがいていたときに起きました。
それで裁判を起こさない理由は、先の選択に繋がってきます。
裁判で勝ったとしても、相手は生活保護受給者なので、回収するのはまず無理です。
裁判費用すら赤字でしょう。
相手の商売は上手くやれば黒字になるので、それを代わりに取ることはできるかもしれません。
でも別に自分がやりたい商売ではありません。
生活保護から抜けるために始めた仕事を取り上げたら、どこまで相手を追い詰めるでしょうか。
後がないと覚悟した人間は、刺しかねません。
私は人に恨まれて死にたくはありません。
ですからちょいちょい親らしいことを要求して、一般的な親子に見える範囲のお付き合いを選んだのです。
情報を与えることで、余計なことをさせない
幸い、見栄っ張りの毒親ですし、私の金銭感覚は毒より慎ましいものです。
例えば挙式も、毒から口出しされる可能性を徹底的に排除するために「分相応の挙式をしたいので援助は一切いらない、その代わり親もホストではなくゲスト扱いなのでゆっくり過ごして欲しい」と言いました。
「結婚して遠くに行った娘が定期的に遊びに来る」というのは毒の見栄を満たす行為なので、うまくいっています。
ちょっとしたお土産だけ用意すれば、機嫌良くしています。
物理的に距離があるので(何を使っても片道数時間)、こっちには用事でもない限り来ません。
ローンも「お前のソレを取り上げるぞ、売るぞ」という切り札に使えますし。
今は名義貸しみたいな話が出ても自分でハッキリ断れますが、どうしても面倒くさいことを言われたら「私は別の家庭の人間だからな~」「旦那に聞いて」で逃げることもできます。
されたことの恨みが全て晴れていなくても、こういった選択だってできるのですよ。
私は自分の恨みを晴らすより、やっと手に入れた「毎日帰宅するのが楽しい家庭」「大好きな夫との生活」を守ることのほうが大事なのです。
ただし与える情報は、ポジティブなことばかりです。
「私ってこんなに幸せなの~!」という、ネガティブさのつけいる隙がない情報のみにすることで、母は自分がマウンティングできないことからみじめに感じ、あまり連絡しないようになりました。
裕福自慢は金を要求されますので、精神的に満たされているアピールが効果的です。
「言った」「言わない」を防ぐためにも、やりとりは基本的にLINEになりました。
「○月○日にお母さん自分でこう書いてるよ?」という証拠があると納得するのです。
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