子どもの頃の私
小学校低学年の頃、私は担任に「お母さんが、いつ離婚するかわからないので、友達と離れる覚悟をしておきなさいって言ってた」と泣きながら相談したのを覚えています。
父の帰りが遅い日に、私に「今からお母さんは毒を飲むけれど、みよがすぐにお父さんに電話すればお母さんは死なずに済むから」と言い、目の前で農薬や睡眠薬を飲まれました。
一回ではありません。
中学年の頃には「お父さんだけお仕事で、仲間はずれでかわいそうだから、お父さんに今日のことは内緒よ?」と口封じを命じられて、義父とのデートや浮気旅行に連れていかれました。
私の中にはもう一人の私がいた
この頃には、家族に対して冷ややかな私が心の中にいました。
仲間はずれ?お母さんが仲間はずれにしてるんじゃないの。
隠すようなことせずさっさと離婚すりゃ誰にも文句言われないのに。
お父さんに言ったら喧嘩で面倒臭いことになるのに、なんで他の兄弟はバカ正直に答えるかなー。
なんでみんな、思ったことを口にするのかな?
嘘をついた方が平和なんだから適当に嘘をつけばいいのに。
兄弟はバカだ、私みたいに見つからないようにやればいいのに。
お母さんも兄弟もバカだ。
お父さんは何もしていないのに、お母さんに振り回されてかわいそう。
だから私は、両親が離婚する時に迷わず父を選びました。
でも子どもが欲しかった母は、手を変え品を変えて私を懐柔しにかかりました。
私はますます母を嫌悪しましたが、最終的に
「お姉ちゃんがいなくなったら兄弟がかわいそうだよ?」
と言われて自分の希望を通すことを諦めました。
バカだバカだと思っていても、兄弟のことは好きだったのです。
友達よりお金より家よりご飯よりお父さんを選びましたが、お父さんお母さんよりも兄弟の方が好きでした。
中学からの私は、私にとって別人になった
この件で「小学生までの私」と「中学生からの私」は別の人間のようになりました。
小学生の頃の私は、クラス内のグループとか仲間はずれとかどうでもよくて。
「みよちゃんは仲間にいれてあげない!」
「あっそー。別に困らないからいいよ、私のこと嫌ってる人と遊んでも楽しくないし!」
って言い切るような子どもでした。
母が
「同じクラスのAちゃんとか、可愛いけどあなた遊ばないわよね」
と言えば
「Aちゃん顔は可愛いかもしれないけれど、大人と男子に媚びるし、仲間はずれ作るような子だから嫌い」
「Aちゃんは顔が気持ち悪いってBちゃんいじめてるけど、私はBちゃんの方が兄弟の話で盛り上がるから好き」
と返事していました。
これ今だからわかりますが、母はいかにも女の子らしい、おしゃれが大好きでピンクやフリルを喜ぶような娘が欲しかったんでしょうね。
私は体力があるわけではありませんが、男兄弟もいたし面倒見てたので、男子と混ざってケイドロするほうが面倒見れるわ自分も遊べるわで都合よかったんですよw
Aちゃんみたいにワガママ放題でこれ買って〜っていう女の子が可愛かったんでしょうね。
私が欲しいものを欲しいと言えないのも男子と遊ぶのも、親の躾の結果なんですけどねえ。
しかし、離婚に関して色々あったせいで、私は同級生から「遊んではいけない家の子」と言われるようになりました。
私の性格なんか関係なかったのですよ。
放課後は仲良くしてくれた小学校からの友人もいたのですが、クラスが離れて部活も異なったこともあり、私が仲良くしたら迷惑がかかると思って距離をとりました。
堂々とクラス内で仲間はずれされるようになり、体育は2人組となると必ず先生と組むことになりました。
心優しい人が組もうとしてくれるそぶりはあったのですが、そうすると誰かが「私と組もう…!」と声をかけて「みよと組もうとする人」を阻止するのです。
3人組だとどこかしら入れるんですけどねー。
後になって知るのですが、同じ小学校で私を仲間はずれにしていたAとCが、中学の時に同じ部活で…
他の部員に「みよを仲間はずれにしないとアンタを仲間はずれにする」って言っていたそうです。
それで同じクラスの同じ部活ってだけで大して仲良くない子が、自分が親しい子までいじめられないよう必死だったみたいです。
高校でAとCは学校が変わったので、同じ部活だった子が謝ってくれました。
私はAとCがグループ作ってるし、顧問が男子贔屓酷くて技術的な指導を一切してくれなくて、中学の美術部のレベルの低さが嫌で幽霊部員やってただけなんですけどねw
振り返れば本質は変わっていなかったけれど
振り返れば本質は変わってなかったなw
と思うんですがね。
内心が、他人を見下すようになっていました。
恋や成績ごときで一喜一憂して気楽だね。
誰も、明日家庭が壊れるなんて心配したことないでしょ。
仲間はずれされようが、所詮みんな子どもだもの。
学校は私を物理的に傷つけないから、学校の方がよほどマシ。
大人は汚い。
大人になれば、大人に頼らなくていいようになる。
あっち側は自由だ。
早く大人になりたい。
そんな風に考えていました。
もともと思春期で少なからず厨二病になる年齢なんですが、妄想じゃなくて現実が周囲に理解を得られない問題でいっぱいだったのですよねw
私の「趣味」は現実逃避の手段だった
この頃に現実逃避が酷くなりました。
もともと本は漫画や伝記から始まり、いわゆるラノベから歴史小説も読む小学生だったんですが、母の再婚で我が家に最新のゲーム機が来たことでファンタジーRPGにどハマりし、プログラミング始めたり創作始めたりとオタク化していきました。
創作の方向性が「自分が好きなキャラに関わる」とか「なんでもできる万能主人公」ではなかったところがすごく私らしいなと思います。
必ず主人公は自分より少しだけ年上の設定で。
成人するために課題を与えられるささやかな冒険譚(家族に愛されている)か、家族を捨てて旅する中でやりたいことや仲間を見つけていく話のどちらかでした。
世界を救うとか大きな話に持っていく展開も考えたものの、仲間が増えて主人公が充実した時間を過ごすようになると、満足して途中で書き終えてしまうパターンでした。
ネットで知り合った人とかオタク趣味繋がりの友人って、あんまり家庭環境なんて聞かないじゃないですか。
現実逃避できて、自分の創作物を褒められて居心地よくて、引きこもりの下地もできるわけですw
進学失敗してリアルオタ友も時間がなかなか合わなくて、底辺期の私は仕事をしてない時間はネット廃人だったのです。
今でもそれに戻るのが怖くて、オンラインゲームには絶対手を出しません…
大人になってから一度FFXIを友人に誘われて体験版を遊びましたが、初日から、友人グループが解散するなり他のグループ探して徹夜したので、翌日アンインストールしました…
自制できないので触れるべきではありませんね…
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